2020年10月26日
「袋の中の宝」[創世記連講64]
聖書 創世記43章16〜34節 ようやくベニヤミンを連れてエジプトに到着した兄たちは、恐怖に怯えながらツァフェナテ・パネアハ大臣の前に再び現れます。自分たちの未来は真っ暗で、「陥れられて襲われる」さらに「奴隷とされて捕らわれる」、しかもろばと同じ扱いだ。今まさにエジプトの大...
2020年10月19日
「全能の神にゆだねて」[創世記連講63]
聖書:創世記43章1〜15節 「さて、その地の飢饉は激しかった。」状況は全く猶予を許さないままです。人が大切な決断に踏み込むことを最後に阻むのは「恐れ」だと学びました。その他にも決断をためらわせる事情はいくらもあるでしょう。それでヤコブもしばらく足踏みをし、引きこもり、静か...
2020年10月12日
「失う恐怖を越えて」[創世記連講62]
聖書創世記42章25〜38節 ツァフェナテ・パネアハ【改めヨセフ】からスパイ容疑をかけられた兄たちは次男のシメオンを人質に取られて、ようやく食糧を買い求め、ひとまず父ヤコブのもとに帰る場面を今朝は御読みしました。一族のもとに戻るのですが今回も一筋縄ではいきません。旅の途中で...
2020年10月6日
「和解の始まり、罪の告白」[創世記連講61]
聖書 創世記42章1〜9、18〜25 舞台はエジプトから一旦カナンの地に移ります。ヨセフの父ヤコブもまた飢饉に巻き込まれ、エジプトの穀物倉を頼って、息子たちを送り出します。 それで兄弟たちは皆ファラオの大臣ツァフェナテ・パネアハ【ヨセフ】の前にひれ伏します。ところがヨセフは...
2020年9月28日
「マナセ(忘れさせる恵み)とエフライム(結実の約束)」[創世記連講60]
聖書 創世記41:37〜57 37節からはしばらくファラオがいかにヨセフを信頼し、彼にほぼ全てを譲っている場面が続きます。彼は自分自身よりも神の霊が宿る人の方が治める賜物に長けていることを悟ったのです。ヨセフはファラオの指輪を自らの指にはめ、ファラオの上着を羽織り、彼の首飾...
2020年9月20日
「人生をもっと豊かに」
聖書 マルコ福音書10章17〜27節 今御読みしました段落の中で、一人の人がイエスさまのところに訪れます。彼は色々な意味で真面目に人生を送っています。彼は「永遠のいのちを得るためには、どんな良いことをすればよいのでしょうか」と問い合わせたのです。決して生命の長さを考えていた...
2020年9月12日
「ヨセフ、神の霊が宿る人」[創世記連講59]
聖書 創世記41章1、8〜17、25〜39節 今朝お読み頂きました章は、ヨセフの物語でも彼がいよいよ引き上げられる場面だと言われて、多くの人々から親しまれています。彼は他ならぬファラオの夢を解き、その解き明かしに基づいてファラオがなすべきことを進言したのです。そんな彼のこと...
2020年9月5日
「ヨセフ、夢解く男」[創世記連講58]
聖書 創世記40章1〜9(23)節 1ヶ月前、私たちは「夢見る男」ヨセフに注目をしました。爾来彼の生涯を追っています。彼は神の御心と幻をみることのできる人物、それをありのまま人々に知らせたのです。そのために彼の人生は不遇の連続、のように見受けられますが、実のところ置かれた場...
2020年8月30日
「主が彼とともにおられ」[創世記連講57]
聖書 創世記39:1〜23 ヨセフはまるで何かの商品のように自分の兄弟たちの手から商人の手に渡り、今度はエジプトの高官の手に渡ったのです。人の目から見れば明らかに不幸で気の毒な人生です。ただ希望を抱けるような記述もあります。繰り返し「主がヨセフとともにおられたので」と私たち...
2020年8月23日
「タマル、なつめ椰子の実のように」[創世記連講56]
聖 書 創世記38章1〜14、24〜30節 37章からヨセフ物語が本格的に始まりますが、創世記の記者はその前に今ひとつ伝えなければならないエピソードがある、と導かれてヤコブの息子の一人ユダとタマルの物語をここに記録します。...