2020年11月21日
「旅の道中で神と出会う」創世記連講[68]
聖書 創世記45章28〜46章7節、26〜29節(46章全体) いよいよヤコブはカナンの地を離れてエジプトに下ることになります。ここで彼が再び「イスラエル」と呼ばれていることは決して偶然ではありません。彼個人としては神さまと格闘して祝福を得た経験を想起させる名前です。また将...
2020年11月14日
「心痛めず、己を責めず」[創世記連講67]
聖書:創世記45:1〜15(28) この章の中には3つの場面が順繰りに映し出されます。最初の場面は1〜15節、ここは大臣ヨセフの邸宅で、ヨセフがとうとう自らの正体を明かして兄弟再会が叶うところです。第2の場面はファラオの邸宅、ファラオと彼の家臣たちがヨセフと兄弟たちの再会を...
2020年11月7日
「申し開きのできない悔い改め」[創世記連講66]
聖書:創世記44章14〜34節 飢饉や食糧難は表面的な問題で、ヨセフの兄らの心と思いを煩わしている本当の問題は彼らのうちから湧き出る邪悪です。イエスさまもあるとき人々に諭しなさったことがあります。人の外側から入ってくるものが本当の意味で人を汚すのではない、と。人の内側から出...
2020年11月1日
「無罪とされる人たち」[創世記連講65]
聖書:創世記44章1〜13節 場面は先週に続いてヨセフの邸宅、兄弟全員が揃って食卓を囲み、疑心暗鬼になっていた兄たちも安心し皆が酔い心地になってくつろいだところまでお読みしました。ところがヨセフは管理人に指示を出し、支払われた銀貨はまた皆の袋に返し、今回はベニヤミンの袋にヨ...
2020年9月12日
「ヨセフ、神の霊が宿る人」[創世記連講59]
聖書 創世記41章1、8〜17、25〜39節 今朝お読み頂きました章は、ヨセフの物語でも彼がいよいよ引き上げられる場面だと言われて、多くの人々から親しまれています。彼は他ならぬファラオの夢を解き、その解き明かしに基づいてファラオがなすべきことを進言したのです。そんな彼のこと...
2020年9月5日
「ヨセフ、夢解く男」[創世記連講58]
聖書 創世記40章1〜9(23)節 1ヶ月前、私たちは「夢見る男」ヨセフに注目をしました。爾来彼の生涯を追っています。彼は神の御心と幻をみることのできる人物、それをありのまま人々に知らせたのです。そのために彼の人生は不遇の連続、のように見受けられますが、実のところ置かれた場...
2020年8月30日
「主が彼とともにおられ」[創世記連講57]
聖書 創世記39:1〜23 ヨセフはまるで何かの商品のように自分の兄弟たちの手から商人の手に渡り、今度はエジプトの高官の手に渡ったのです。人の目から見れば明らかに不幸で気の毒な人生です。ただ希望を抱けるような記述もあります。繰り返し「主がヨセフとともにおられたので」と私たち...
2020年8月23日
「タマル、なつめ椰子の実のように」[創世記連講56]
聖 書 創世記38章1〜14、24〜30節 37章からヨセフ物語が本格的に始まりますが、創世記の記者はその前に今ひとつ伝えなければならないエピソードがある、と導かれてヤコブの息子の一人ユダとタマルの物語をここに記録します。...
2020年8月8日
「見えない力に囚われず」[創世記連講55]
聖書 創世記37章12〜36節 先週から私たちはヤコブの息子たちの中でもヨセフに注目して、創世記の新しいステージに読み進めました。前回は劇的な幕開けを見せて頂きました。ヨセフは純粋に悪を忌み嫌い、その一方では神さまがお見せになる夢・幻をそのまま見ることのできる人物であった...
2020年8月1日
「ヨセフ、夢見る男」
聖書 創世記37:1〜11 いよいよ創世記の学びも新しいステージに進み、ヤコブの息子の一人ヨセフに注目します。実に創世記の残りはずっとこのヨセフが歴史を牽引していきます。 第一回はヨセフの紹介です。彼はもう17歳、ユダヤ人の感覚ではもう立派な大人で、自分の仕事を持っていて、...