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「主のみもとに連れて来られて」マタイ連講ーエクスカーション

子ども祝福礼拝


聖 書:マタイ福音書19章13〜15節


今朝は子ども祝福礼拝になっていますから、いつも学んでいますマタイの福音書なのですが、少し先回りをして、イエスさまが子どもたちをお招きする場面を御読みしました。これまでもこの福音書の中に何度も子どもたちの様子が描かれていたことを思い出します。イエスさまが幼子だったときのご様子、子どもを癒されるイエスさま、譬え話の中の子どもたち、それからイエスさまはしばしば神さまのことを天の父とお呼びになりましたし、私たちもそのように神さまのことをお呼びするように教えてくださいました。ですから、ある意味私たちは皆、年齢はいくつであっても神さまの子どもたちだと考えてよいのです。教会でお互いのことを「兄弟、姉妹」と呼び合うのはそう言う理由があります。当時の大人たち、特に神さまや信仰について難しい話や議論を交わす人々は子どものことなど気にも留めない様子でしたが、イエスさまは子どもたちのことをよくご覧になっておられました。

イエスさまのそのようなご様子を知ってでしょうか、イエスさまに祝福してもらおうと人々は子どもたちを連れてきたのです。すると弟子たちが連れて来た人たちを叱った、というのです。イエスさまのお話の邪魔になることを嫌がったのかもしれません。あるいは子どもなんかにイエスさまに近づく資格などないと見下したのかもしれません。しかし、イエスさまは3つのことを言われました。その一つ一つが子どもたちと、彼らを連れて来た人たちを慰め励ましたのです。


1子どもたちを来させなさい

イエスさまはまず何のためらいもなく、子どもたちをみもとにお招きになりました。これは一番イエスさまらしいおことばです。これまでもそうでした。病んでいる人も貧しい人も、罪人も宗教家も、男子も女子も、ユダヤ人でも異邦人でも、大人でもこどもでもみもとに近づく人々、そして連れて来られる人々を皆、分け隔てなくお迎えになる方なのです。

自分では来ることができず、連れて来られた人々もいました。中風を患っていた男性、悪霊に憑かれて口のきけない人も連れて来られました。今朝お読みしたところでは子どもたちが連れて来られました。彼らもイエスさまは迎えなさり、彼らの言葉に耳を傾けて、彼らを皆、お癒しになり、お助けになり、祝福なさり、お救いになりました。この朝、イエスさまのみもとに近づく私たちを、イエスさまは等しく迎え入れてくださっていることをまず覚えましょう。


2来るのを邪魔してはいけません

それからイエスさまは、来るのを邪魔してはいけません、と仰せになられました。これはイエスさまに近づこうとする人々にとってこの上ない慰めであり、励ましとなります。彼らのためにイエスさまは道を大きく敷いてくださったのです。これで子どもたちは皆、イエスさまのみもとに誰にも咎められずに近づくことができるのです。

弟子たちにとっては殊更に強烈な印象を与えたのではないかと思うのです。邪魔になる子どもたちを退けようとしていた自分たちが、邪魔をしていると言われてしまったのです。弟子たちはもはや子どもたちも、親御さんたちも咎めず、彼らがイエスさまのもとに辿り着くのを見届けたのです。

これまでもイエスさまのみもとに近づこうとする人々を邪魔する人の姿を私たちは見て参りました。一番邪魔をして来たのは恐らく宗教家たちだと言えます。イエスさまはそのようなしわざについて心を痛めながら「つまずきをもたらす者はわざわいです」と諌めなさいました。

私たちがこの朝礼拝に集うために、主は今朝もあらゆる世の力に対して、わたしのところに来るのを邪魔してはいけません、妨げる者はわざわいです、と仰せになって、私たちのために道を開いてくださったのです。私たちはこの場所に集うたびにそのことを思い起こし、一つとなることが許されている恵みを深く感謝しようではありませんか。


3天の御国はこのような者たちのものなのです

このおことばは弟子たちだけでなく、そこに集まっていた群衆の皆を、宗教家たちも含めて、どきっとさせる聖言であったに違いないのです。人々はどうしたら神の国に入れるのだろうか。自分は天の御国に入る資格があるのか、と考えてきたのです。イエスさまはそのような疑問を根本から覆しなさったのです。子どもたちがどれだけ何を積み上げれば天の御国に入る資格を得るのではなく、そもそも天の御国はこのような者たちのものなのです。

私たちはイエスさまから祝福を受けるため、恵みを頂こうと願って近づいてよいのです。イエスさまは今朝も「わたしのもとに来なさい。」「こどもたちを来させなさい」と招いてくださり、「邪魔してはいけません」と道を開いてくださっています。そして、このときイエスさまはみもとに近づいた子どもたちの上にご自身の手を置いて、一人一人祝福してくださったのです。天の御国を、幸いを約束してくださったのです。

2千年前、イエスさまのみもとに連れて来られた子どもたちは、御手を置いていただき、祝福を祈っていただき、御国を約束されたのです。今朝もイエスさまは同じように私たちを招いておられます。

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