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「宿営の外に出て」[ヘブル書連講32]

聖書 ヘブル13:7〜17

ここへきて細かいところを説明しようとすると結構難解な段落ですね。「食物の規定」って何か、「幕屋で仕えている者たち」とは誰のことか。彼らには祭壇から食べる権利がないとはどういう状況なのか。今回は「ユダヤ教徒」か「ユダヤ教化」を目指す人々、というくらいで勘弁してもらいました。

でも、一番寛解なのは、いけにえ的に言えば、汚れているため、宿営の中で処理することができず、宿営の外で焼き捨てる唐物の部位(皮、肉、汚物など)をキリストの十字架と重ねるところ。さらにそれを主にある聖徒たちに重ねるところ。これは思い切った喩え・比喩ですね。つくづく主イエスの十字架は「堂々たる殉教」ではなく、忌み嫌われる汚らわしい犯罪者の処刑だったということを突きつけます。主はそこまで堕ちてくださった。そしてそれは(ここでは)「私たちのため」ではなく、「私たちも追従するように」というチャレンジ。

神の愛に生き、いつも兄弟愛を持ち、福音の真理を貫こうとすれば、きっと泥を被り、血を見るんです。それでも「宿営の外に出よう」と聖徒たちは招かれている。その先には結実が約束されているのです。そしてそのために「神の恵みによって心を強くして頂くのです」。70周年の歩み、宿営の外、comfort zoneの外に出よう!

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