「ただ一度だけ」[ヘブル書連講20]
聖書:ヘブル10:1〜18
8章では旧約時代の「契約」のイメージ、
9章では旧約時代の「幕屋」のイメージ、そして
10章では旧約時代の「いけにえ」のイメージが
主イエスのイメージを描くのに取り上げられている、
という感じで学びを続けています。
それで、今週は「いけにえ」のイメージを観察しました。
「ただ一度だけ」という説教題は10節の聖句から
取り上げたのですが、これは決して「ワンチャンで」
という意味ではなく、「一度で十分果たせた」という意味。
主イエスの十字架を旧約時代の「いけにえ」と比べての話。
段落最後の聖句(18節)が心に残りました。
「罪と不法が赦されるところでは、
もう罪のきよめのささげ物はいりません。」
つまり一度神に赦された罪について人は
もはや咎や罪責を負うことは断じてない、という宣言。
いつまでも負い目を感じていることはないんです。
これって結構私たち日本人にとって馴染まないかもね。
私らはいつでも「申し訳ない」と思うことが
謙遜で美徳であるような空気の中で生きていますから。
救われたら、胸を張って、前を向いて
歩み出してよいのです。そのように進むことが
神さまの御心なのですよ!