「寄留者の慰め」[創世記連講29]
聖書:創世記23章1〜20節
先週は「試練」から始まったエピソードでしたが、
つらいことは続くもので、今週も心が痛む出来事です。
アブラハム最愛の妻サラが127年の長寿を全うして亡くなります。
ただ、よく読むとこの章は必ずしもサラの生涯を振り返ったり、
彼女の死を弔ったりという内容ではないのですよ。
言ってみれば、墓地購入の記事なんですよね。
何より違和感があるのは神の沈黙。
クリスチャンの歩みの中でも時々ありますよね。
一番語り掛けて欲しいときに、何も聞こえない。
でも、神の沈黙は断じて神の不在ではない!
そのことを思い起こさせたのが意外にも(!)
ヒッタイト人なんです。
アブラハムは気落ちする中、
「わたしゃ所詮寄留者だ」とつぶやく中、
ヒッタイト人は返信するんです。
「あなたは私たちの間にあって、神のつかさです」と。
あなたは神から遣わされた、あなたには神が伴われる、
あなたには神の後ろ盾がある。
あなたが優しい時、私たちは神の慈しみを知る、
あなたが堂々としている時、神の威厳を見るのです、と。
こんな励まし方、素敵だなと思います。
来週この続きを読みます。ぜひお出かけください。
そうそう、来週教会総会も開催されます。
私たちの教会が何者か、手の内を明かす会合です!